三菱自動車「社長」の肩書はずす

おはようございます。雨も降らないのに、いつの間に梅雨に入ったのでしょうか。今日もいい天気です。

三菱自動車は6月23日、益子社長兼CEO(最高経営責任者)の肩書から「社長」を外すと発表しました。同社は燃費不正問題で日産自動車の傘下に入った後、年功序列の排除を打ち出しました。社員は役職ではなく「さん」付けで呼び合うようにしており、トップ自ら社長の肩書を外します。

益子氏は同日の株主総会で「古い社風を変えるために肩書を思い切って外す」と話しました。燃費不正の背景とされた閉鎖的な組織文化を改めようと「さん」付けを励行していますが、「社長」と呼ばれてしまうことも多かったようです。

カルロス・ゴーン会長(日産会長)や他の副社長らの肩書は今後も残ります。益子氏の権限や役員の業務分担も変わりません。

益子氏は2005年から社長やCEOを務め、株主からは経営責任を求める声が出ました。益子氏は「会社の存続を図り、持続的成長に向けて最大限の努力をするのが責任だと考えた」と述べました。

ゴーン氏は「益子さんを情緒的に信じているわけではなく、再生に最も適任だからお願いした。来年、再来年の業績を見てから判断してほしい」と理解を求めました。

三菱自動車は総会で定款も変更し、執行役員から直接、CEOを選べるようにします。執行役員は27人のうち7人が日産出身者です。より幅広い人材を競わせ、次のCEO候補を絞り込みます。

肩書を外すと閉鎖的な文化が改まるのでしょうか。一つの策ではあると思うのですが、うーんどうでしょう。