有名ビューティークリニック提訴される

おはようございます。朝起きてからの行動が、カメになってきました。いかんいかん。皆さんは、そうではないですよね。

今年8月、ビューティークリニックに対して、労働基準法違反の是正勧告が行われました。社長が社員に、威圧的な発言をした音声が公開され、大きく報道されました。これは仙台店についての事件でしたが、それだけでは収まりませんでした。

今度は東京で、マタニティハラスメントがあったとして提訴。さらに仙台店でも、残業代の支払いを求める提訴と、社員の不満が各地で爆発、といった感じです。つまり、発生は仙台だったけれど、不満の種は、各地にあった、そういう会社だったということです。

訴えの中身を見てみると、
・長時間労働により妊娠中の身体に大きな負担があり、切迫早産になった
・妊娠後、エステティシャンからフロントでの受付業務への配置転換を求めたが拒否された
・そもそも残業代をもらっていなかった
・忙しくて、おにぎりひとつ食べる時間がなかった
・ストレスにより胃腸炎になった
・ジュエリー、マッサージ用品など自社商品を、ローンを組んで購入させられた
・ノルマがきつくて、お客様に、不要なエステサービスを勧めざるを得なかった

ここに至るまでには、いろいろと打つ手があったはずなのですが、経営・利益が優先されてきたためなのか、これほどの大事になるとは考えていなかったのか。

お客、お店、社員のこと、そして社会のことを考えて経営しないと生きていけないのは、今も昔も同じこと。忙しくて、労働時間が長くても、うまくいっている会社は多くあります。社員は、お客さんのことを考えていて、自分の考えを言うことができて、行えるから、やりがいがある。目標ができる。一方会社は、社員のことを考えているから、社員の言動を認め、行動を奨励している。労使って、対立するものではなく、目標に向かって共に進むものだと思います。

利益一辺倒では無理が生じてしまいますね。いずれにしても、コミュニケーションが不足していたといえるでしょう。感情的な対立へのケアが不十分で、遂には社員も耐えられなくなり、一気に爆発というケースは、本当によくあることです。

みんなわかっているんです。わかってはいるのですが、できないんですかね。人間って学習するんです、でも続けていないと忘れる生き物です。こういった事件を学習材料の一つにして、自戒していきたいと思います。