秋田魁新報が是正勧告を受ける

おはようございます。一段と寒さが増してきました。お身体、ご自愛ください。

秋田県の新聞社が、10月30日、労働基準監督署の是正勧告を受けました。なお、発表があったのは、11月5日でした。この差はなにかしら、と思ってしまいます。秋田魁新報社は、岩手でいえば日報に相当する会社だと思いますが、東北では最も古い歴史を持つ新聞社だそうです。

さて、勧告の内容は、約220人に対して、1~6月の残業未払いが7500万円あった、というものです。同社では、残業代については、労使合意のうえ、定時間制を採用していたそうです。つまり、実際の労働時間にかかわらず、一定額を支払っていました。

例えば、残業40時間分を毎月支払っていた、ということです。新聞社ですから、取材、編集など、ほぼ24時間365日稼働しているのでしょう。働き方が多様化している職種なのではないでしょうか。それなら、残業代は、一定額を支払っておいた方が、給料計算がラクということはあると思います。

この会社の問題点は2つあったように思えます。一つは、健康管理面も含めて、労働時間を管理することは、会社にとって必須です。今回は、そこが欠けていたということ。もう一つは、例えば40時間を超えて働いた残業代を支払っていなかったということ。

7500を220で割ってみると、1人あたり月平均57千円となります。結構な金額です。また、推測の域を超えませんが、かなりの時間になると思われます。

会社は、時間管理をしていなかったのですから、オーバー分を支払う必要があるなどとは考えてもいなかったのでしょう。

このような事件は、よくあることではあります。そして、残業代を定額払いをしている会社もあるでしょう。この件を他山の石とせず、うちは大丈夫か、今一度確認してみてはいかがでしょうか。人の振り見て我が振り直せ、はい私もです。