労組組織率17.3%、パート組織率7.5%

おはようございます。昨晩から雪がけっこう降りました。30~40cmは降ったでしょうか。今朝は道路がデコボコで走りにくかったのですが、温かいためか、主要道路には雪がなくなりつつあります。

厚生労働省が12月15日公表した2016年「労働組合基礎調査」結果によると、2016年6月30日現在の労働組合員数は994万人で、前年比5万8千人(0.6%)増となりました。

推定組織率は、同0.1ポイント低下し、過去最低の17.3%でした。パートタイム労働者組合員数は113万1千人で、同10万6千人(10.3%)増、推定組織率は同0.5ポイント上昇の7.5%で過去最高でした。

労働組合員数(単位労働組合)を産業別にみると、「製造業」が262万2千人(全体の26.5%)と最も多く、次いで、「卸売業、小売業」が138万6千人(同14.0%)、「運輸業、郵便業」が85万9千人(同8.7%)などとなっています。

対前年差をみると、増加幅が大きかった産業は、「卸売業、小売業」4万9千人(3.7%)増、「宿泊業、飲食サービス業」2万6千人(12.4%)増などであり、減少幅が大きかった産業は、「教育、学習支援業」1万3千人(2.6%)減、「公務(他に分類されるものを除く)」1万3千人(1.4%)減、などとなっています。

推定組織率を産業別にみると、「電気・ガス・熱供給・水道業」が69.0%で7割近くと高く、「農業、林業、漁業」1.7%、「不動産業、物品賃貸業」3.0%で低くなっています。

民営企業の労働組合員数(単位労働組合)は849万1千人で、前年に比べて8万7千人(1.0%)の増となっています。これを企業規模別にみると、1000人以上規模が551万7千人(全体の65.0%)と6割以上を占め、300~999人規模が116万人(同13.7%)、100~299人規模が61万人(同7.2%)などとなっています。

パートの組織率が増えているのに対して労組の組織率は、年々減少しているようです。


うつ病悪化で自殺、二審も労災認定

おはようございます。忙しいふりをしていますが、どっぷり師走です。芸能人って年中こんな感じなのかな、とか思ってしまいます。私は私なりに精一杯やりぬきます。

さて、夫がうつ病を悪化させて自殺したのは、発症後の過労が原因だとして、東海地方に住む30代の妻が国を相手取り、労災保険の不支給処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決が12月1日、名古屋高裁でありました。

裁判長は、国の処分を取り消した一審・名古屋地裁判決を支持し、国側の控訴を棄却しました。

判決などによると、自殺したのは東海地方の清掃会社に勤務していた当時30代の男性です。2009年4月に清掃用品を販売する関連会社に移り、8月にうつ病を発症しました。

その後、10月の東京事務所の開設で東京出張の機会が増え、売り上げ目標達成に責任を持つようになり、うつ病が悪化しました。男性は10年3月に自殺しました。

厚生労働省の労災認定基準では、うつ病発症後の悪化については、生死に関わる業務上のけがなど極度のストレスがかかる「特別な出来事」が必要と定めています。

高裁判決は「強い心理的負荷で悪化した場合、業務での心理的負荷の程度などを総合的に検討して、判断するのが相当だ」と指摘しました。

出張の増加や営業成績の低迷、上司の責、死亡3か月前の時間外労働(月約68~約108時間)などがあったことを踏まえ、「業務による心理的負荷と、うつ病の悪化による自殺には因果関係がある」と認めました。

遺族の代理人弁護士は「労災の認定基準によらず、総合的に判断した画期的な判決だ」と話しています。

最初、二審判決と聞いて、何か事情があって控訴したのかと思っていましたが、認定基準でしたか。これで即、基準変更とはならないかもしれません。しかし会社側とすれば、長時間残業については、絶対に対策を打たないといけません。


オーナー企業分析、7割が後継者不在

おはようございます。ついに12月に突入しました。今年もあと1月を切りました。体調を整えつつ、仕事、付き合い、私事を精一杯やり切りたいと思います。

帝国データバンクは、11月25日全国のオーナー企業についての分析結果を発表しました。業種別にみると、「建設業」が10万2185社(構成比23.5%)で、全業種で最多でした。次いで「卸売業」(8万8254社、構成比20.3%)、「サービス業」(7万1618社、同16.5%)となりました。

オーナー(代表者と筆頭株主が一致する企業)率は、「建設業」(85.9%)で最高、次いで「小売業」(83.5%)、「不動産業」(77.1%)となりました。

年商規模別にみると、「1億~10億円未満」が25万9129社(構成比59.7%)と最多、次いで「1億円未満」(12万5628社、構成比28.9%)となり、10億円未満の企業が全体の9割近くを占めています。

オーナー率は、「1億円未満」(87.9%)が最高、次いで「1億~10億円未満」(81.2%)、10億~50億円未満」(58.3%)となっており、年商規模が小さい企業ほどオーナー率が高くなっています。

オーナー率は、「東北」が最大でした。79.9%でトップで、約8割がオーナー企業であることがわかりました。次いで「四国」(79.8%)、「中部」(79.7%)、「中国」(78.2%)と、地方での比率が高いものとなりました。

都道府県別では、奈良(85.7%)、茨城(84.3%)、徳島(85.7%)の順で高く、最少は東京(68.9%)でした。

オーナー企業について後継者の有無を見ると、全体の71.2%にあたる29万2521社が、現在、後継者未定となっていることがわかりました。

代表者の就任経緯別でみると、オーナー企業のうちオーナーが「創業者」の企業は20万1926社、構成比49.2%でした。そのうち、後継者が「いない」と回答した企業は、14万7763社(構成比50.5%)で後継者不在率は73.2%となりました。

年商規模別にみると、1億円未満のオーナー企業のうち後継者が「いない」と回答した企業は9万2013社、構成比31.5%で、後継者不在率は78.0%となりました。次いで1~10億円未満では17万879社、構成比58.4%、後継者不在率69.8%で、小規模のオーナー企業ほど後継者問題を抱えていることがわかります。

起業時には商売のことで手一杯、というのがほとんどでしょうから、後継者不在は理解できます。また、人口も減少していますから。ただ、理解はしますが、何とか引き継がなくては、と思います。