おはようございます。毎日暑くてかないませんが、気合を入れて頑張っています。今日から甲子園も始まったようです。
厚生労働省の中央最低賃金審議会は、7月30日、厚労相に対し、2015年度の地域別最低賃金の改定目安について答申しました。引上げ目安は、東京、愛知、大阪などAランクが19円。埼玉、京都、広島などBランクが18円。北海道、石川、福岡などCランクが16円。岩手、青森、沖縄などDランクが16円です。
全国加重平均すると18円(昨年度は16円)と、4年連続の2桁UPで、最低賃金が時給で決まるようになった平成14年度以降、最高となっています。「目安に関する小委員会」が開かれて、議論されたわけですが、労使の意見の隔たりが大きく、翌日の朝方まで及んだそうです。
労働者側委員は、「将来への不安を払拭し、安心を醸成できるよう、暮らしの底上げに直結する最低賃金の大幅な引き上げが必要」「平成26年平均の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)の3.3%に加え、組織労働者の賃上げ結果を上回る引上げが必要」などと主張しました。
これに対し、使用者側委員は、「今年度のランク別の目安については、賃金改定状況調査結果を重視した審議を行うとともに、最低賃金のはり付き状況を踏まえた、ランクごとの実態を反映した目安とすべき」などと主張しました。
労使の意見の隔たりが大きく、公益委員見解の形で取りまとめられた改定目安は、平成14年度以降でAランクは最高額と同水準、B~Dランクの道府県は最高額となりました。
今後は、各地方最低賃金審議会を経て答申を行い、各都道府県労働局長が地域別最低賃金額を決定することになります。
労働者の生活や賃金を下支えするのはいいですが、経営者の下支えもしてほしいところです。ダラダラ残業などは徹底的に排除しなければなりません。仕事も生産性を上げる工夫や協力も必要です。
はたして岩手の最低賃金は目安どおり、10月には694円になるのでしょうか。