トヨタ、工場熟練者の再雇用待遇改善

おはようございます。すっかり秋らしくなってきました。久しぶりに晴れていて、日差しも優しい感じです。

トヨタ自動車は、定年後に再雇用した工場勤務の技能系社員の待遇を改善する方針を決めました。一定の条件を満たす社員については、再雇用後も定年前の給与水準を維持する仕組みを2016年1月に設けることで労使が合意しました。

少子高齢化で人手不足が見込まれる中、熟練した技能を持つシニア社員を積極的に活用し、生産現場での競争力の維持・強化を図ります。

トヨタが見直すのは、スキルド・パートナーと呼ばれる再雇用制度です。60歳で定年を迎えても、希望すれば65歳まで再雇用されますが、収入は定年前の半分程度に減少します。新制度では、人事評価などの条件を満たせば、定年前の肩書のまま役職手当を引き続き受け取れるようにするなどして、待遇を改善します。

トヨタは、制度見直しで、定年後も再雇用される技能系社員の割合を、現在の7割からさらに引き上げ、生産技術の伝承を促進します。

私が以前いた会社でも、ワザを持っている人はいて、重宝したものです。以前は、定年等をもって、その技能が消滅する、などと話題になったものです。しかし待遇改善により、トヨタが率先して技能を保持すれば、更に強い会社になるのではないでしょうか。嬉しいニュースです。