大学生等の親の教育費負担感、約4割が非常に重い

おはようございます。もうすぐ師も走る12月、でも初雪はまだです。例年より暖かいのでしょうね。

連合は11月20日、大学生または大学院生の親1000名を対象に実施した大学生・院生の保護者の教育費負担に関する調査結果を発表しました。大学に入学させるための教育費が非常に重い負担であるとの回答は40.7%、また大学在学中の教育費が非常に重い負担であるは44.8%でした。

大学在学中の費用についてみると、年間の授業料(施設維持費・実習費などを含む)は、50万円~75万円未満(28.2%)、100万円~125万円未満(29.0%)が多く、平均額は103.6万円となりました。

平均額を学校種別にみると、国公立の平均額は67.5万円、私立文系が103.8万円、私立理系(医歯薬除く)が133.0万円、私立医・歯・薬が204.6万円となりました。

子どもにかかる生活費について聞きました。子どもが自宅通学か自宅外通学かをみると、自宅通学は72.6%、自宅外通学は27.4%となり、自宅外通学者の住まいの内訳をみると、民間のアパート・マンションが85.4%、学生寮12.0%、親類の家2.6%でした。

自宅外通学をしている274名に、一人暮らしにかかっている費用を聞きました。まず、一人暮らしを始めるための費用(引越し代、敷金礼金、家具代家電代などの合計)をみると、30万円~50万円未満(32.1%)が最も多く、平均額は35.5万円でした。

次に、1か月分の家賃をみると、3万円~4万円未満(20.1%)や4万円~5万円未満(24.5%)、5万円~6万円未満(20.8%)に回答が集まり、平均は4.9万円となりました。また、年間の仕送り額をみると、100万円~125万円未満(30.7%)や50万円~75万円未満(25.2%)との回答が多く、平均額は93.2万円でした。

子どもの教育費について、どのくらいの負担感を感じているか聞いたところ、大学在学中の教育費について非常に重い負担であるが44.8%、やや重い負担であるが33.4%で、重い負担であるは78.2%となりました。

世帯年収別に重い負担であると回答した人の割合をみると、重い負担であると回答した人の割合が最も低い1500万円以上層でも半数を超え、900万円未満の層では、いずれの層でも8割以上になりました。

カネがなくて教育を受けられないというのはやはり避けたいものです。そのためのもある程度の収入がある仕組みが必要と考えます。そう簡単ではないですが。