社長としての最優先経営課題アンケート

おはようございます。昨日まではいい天気だったのに、今日は雨で寒い。これからはこんな寒い日が続くのかしら。雨に濡れた稲も多く、足元がぬかるんでの稲刈り作業は大変そうです。

日本能率協会は9月28日、「JMAトップマネジメント研修」受講者に対して実施した「経営者に求められる資質と行動に関するアンケート」の結果を発表しました。

社長になったらまず何に取り組むか聞いたところ、1位「利益率向上」(86票37.2%)、2位「組織活性化」(66票28.6%)、3位「新事業創造」(54票23.4%)となりました。「総売上向上」は、25票(10.8%)で9位でした。

「利益率向上」が最多となり、回答理由では、株主への受託責任を果たすため、といった言葉が散見されました。また、「組織活性化」「新事業創造」が上位となり、回答理由では、持続的成長には不可欠、という意味の言葉が多く見られ、長期視点で攻めの経営を意識していることがわかります。

「組織活性化」が、「利益率向上」や「新事業創造」を目指すうえで必要という回答も見られ、相互作用が高いと考えていることが伺えます。

経営者(含取締役・執行役員)に求められる意識と行動について聞いたところ、1位「経営理念やビジョンを自分の言葉で発信している」(161票68.5%)、2位「部下がチャレンジできる環境を創っている」(104票44.3%)、3位「確固たる強い信念を持つ」(101票43.0%)となりました。

経営者に求められる資質について、上司・同僚・部下など職場の人々からどのようにみられていると思うか(自分の資質に対する職場からの評価)を聞いたところ、1位「本質を見抜く力」(47票19.9%)、2位「過去からの脱却」(44票18.6%)、3位「イノベーションの気概」(42票17.8%)となりました。

2014年の回答も同様だったことから、本質を見抜き、過去に縛られず環境変化に対応する変革型のリーダーが役員に抜擢されている状況が伺えます。

幹部社員から経営者に立場が変わったら、確固たる信念を持ち、経営理念やビジョンを自分の言葉で発信するなど意識の変革が必要なのでしょう。経営って大変で難しい。