おはようございます。早いもので、もう6月です。ここ最近は涼しい日が続いております、湿度も高い気がします。
帝国データバンクが5月30日に発表した、全国の女性社長に関する分析調査結果によると、2017年4月末時点の女性社長は企業全体の7.69%で、10年前(2007年)との比較で1.45ポイント、前年(2016年)との比較で0.09ポイント上昇となり、緩やかな増加傾向です。業種別では「保育所」が44.7%でトップでした。
企業が本社を置く都道府県別では、「青森県」が10.33%を占め最も高く、以下「沖縄県」の10.32%、「徳島県」の10.19%が続き、この3県で女性社長比率が1割を超えました。
岩手県は8.38%で、全国平均より高く、東北では2番目に高い結果でした。東北で全国平均を上回っていたのは、この2県だけでした。
「中国」「四国」の両地域では、すべての県で全国(7.69%)を上回るなど、総じて近畿以西で女性社長比率が高い結果でした。
最も比率が低かったのは「岐阜県」の5.09%で、次いで「長野県」(5.71%)、「滋賀県」(5.78%)、「愛知県」(5.96%)と、この4県で女性社長比率が5%台にとどまりました。
業種別では、「不動産業」の女性社長比率が16.43%で最高となり、以下「小売業」(10.30%)、「サービス業」(10.21%)と続きました。「建設業」は4.69%と最も低く、全業種(7.69%)を3.00ポイント下回りました。
女性社長比率が高い業種細分類別の上位業種をみると、子育てや介護、美容や教育といった生活に根差した分野で女性社長比率が高く、なかでも「保育所」は44.70%を占め突出しており、以下「化粧品小売」の36.52%、「美容業」の34.26%と続きました。
就任経緯別に女性社長をみると、「創業者」が41.5%を占め最高となりました。以下「同族継承」が38.5%、「内部昇格」が11.6%でこれに続きました。
平均年齢をみると、「創業者」全体の58.6歳に対し、新たに創業した新任女性社長は47.3歳と11.3歳下回りました。他方、「同族継承」で新たに就任した女性社長は56.4歳と、新任女性社長全体の平均年齢(54.3歳)を上回りました。高齢化や後継者不足を背景に、夫の体調不良や死亡をきっかけとして事業を継承する女性社長が増えていることが要因と考えられます。
近江の、岐阜県や滋賀県の女性社長比率が低いというのは意外でした。