不二越会長「富山育ち極力採らぬ」

おはようございます。今日は雨、真夏日や猛暑日が続いていましたが、今日は一休みでしょうか。明日からまた真夏日のようです。

東証一部上場の機械メーカー「不二越」(富山市)の会長が同市内で7月5日に開いた2017年5月中間決算の記者会見で、「富山で生まれ育った人は極力採らない」という趣旨の発言をしていたことが、わかりました。富山労働局はそうした考え方は採用の公正さの観点から「不適切」としています。

同社によると、会見では富山と東京の2本社体制を改め、「企業・人材・情報が集積する東京に一本化」すると発表しました。「ロボット事業を中心に優れた人材を獲得したい。今は富山県出身者が多いので日本全国、世界から集めてグローバル化を進めたい」と説明したということです。

その際、会長が「富山で生まれて地方の大学に行った人も極力採らない。(同県出身者は)閉鎖された考え方が強い」などと述べたということです。

約3400人いる同社従業員のうち同県出身者は約8割です。この5年間の新卒採用者のうち約6割を占めます。発言は人材の多様化を目指すことを表明する狙いだったということです。

同社経営企画部は取材に対し、「文脈の中で発言したもの」としています。「(出身地などで)分け隔てなく、人物本位で採用する方針は、今後も変わらない」と同社ホームページでも説明しています。

発言内容について、富山労働局の地方職業安定監督官は「公正な採用選考の観点から不適切で、職業選択の自由を損なう恐れがある」と指摘しています。

また、高校生の就職指導に力を入れる同県教委の県立学校課長は「発言の真意が分からないが、生徒たちの就職への意欲に影響がないか心配。今後も生徒の希望がかなうよう公正に選考して欲しい」と話しました。

まあ、どちらの言い分もわかりますね。会社としては、もっと成長していくということでの発言かと思います。