雇用助成金で詐欺、東京地裁

おはようございます。いつも通りの寒さですが例年より暖かいかもしれません。晴れていて気持ちの良い朝です。

経営難の中小企業向けの国の雇用調整助成金をだましとったなどとして、詐欺と法人税法違反ほう助の罪に問われた人材育成会社社長の唐沢被告(東京港区)の初公判が1月27日、東京地裁でありました。唐沢被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

起訴状によると、唐沢被告は太陽光発電システム販売会社「日本電機サービス」(現日本スマートハウジング)の実質経営者だった前山被告(詐欺罪などで公判中)と共謀し、2011~13年、「中小企業緊急雇用安定助成金」(当時)の受給要件を満たしていないのに、東京労働局に虚偽の申請をして、7回にわたり計約4700万円をだまし取ったなどとされています。

検察側の冒頭陳述によると、唐沢被告は自社の業務として、企業が助成金を申請する際の支援をしており、11年秋ごろに前山被告に助成金の申請を提案しました。

従業員らに架空の講師などを書いた教育訓練カリキュラムを作成させたり、残高試算表の改ざんをさせたりしており、さらに同社の前身、旧日本電機サービスの平均売上高が5%以上減少したように偽装しました。これらの資料を東京労働局に提出したということです。

自分も助成金に関わったことがありますので、残念な想いがあります。また、このような記事を見るたびに、自分は止めよう、と自戒しております。今日も深く戒めたいと思います。


4416事業場で違法な時間外労働を確認

おはようございます。昨晩から今朝にかけて降雪の予報がされていましたが、結果としては、ほとんど降りませんでした。寒さもそれほど厳しくない朝です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

厚生労働省は、2016年4月から9月までに長時間労働が疑われる事業場に対して労働基準監督署が実施した監督指導の結果を、1月17日、公表しました。

この監督指導は、1か月当たり80時間を超える残業が行われた疑いのある事業場や、長時間労働による過労死などに関する労災請求があった事業場を対象としています。

対象となった10059事業場のうち、違法な時間外労働を確認したため、是正・改善に向けた指導を行ったのは、4416(43.9%)事業場でした。なお、このうち実際に月80時間を超える残業が認められた事業場は、3450事業場(78.1%)でした。

厚生労働省では今後も、月80時間を超える残業が疑われる事業場などに対する監督指導の徹底をはじめ、長時間労働の是正に向けた取組を積極的に行っていく、としています。

法違反の状況(是正勧告書を交付したもの)としては、平成28年4月から9月に、10059事業場に対し重点監督を実施し、6659事業場(全体の66.2%)で労働基準関係法令違反が認められました。

主な違反としては、違法な時間外労働があったものが4416事業場、賃金不払残業があったものが637事業場、過重労働による健康障害防止措置が未実施のものが1043事業場でありました。

過重労働による健康障害防止のための指導状況として、監督指導実施事業場のうち、8683事業場に対して、長時間労働を行った労働者に対し、医師による面接指導等を実施することなどの過重労働による健康障害防止措置を講じるよう指導しました。

気になった結果としては、労働時間の管理方法として、意外と自己申告が多いということでした。現場で働く場合は、そうせざるを得ないのですかね。

監督を実施した10059事業場において、労働時間の管理方法を確認したところ、1234事業場で使用者が自ら現認することにより確認し、3206事業場でタイムカードを基礎に確認し、1751事業場でICカード、IDカードを基礎に確認し、3573事業場で自己申告により確認し、1973事業場でその他の方法(例えば、出勤簿)により確認し、始業・終業時刻等を確認し記録していました。


「ジェイエステ」に是正勧告、残業代未払い等

おはようございます。寒い朝ですが、雪が降っていないので、まだいいかな、と思っています。今晩から明日にかけてどうなるのでしょうか。まあ、寒くても、雪が降っても何とかします。センター試験を受けられる方は、時間に余裕を持ち、自分の実力を出し切れるよう集中してほしいと思います。

さて、エステサロン大手の「ジェイエステティック」の都内の2つの店舗が、社員に残業代の一部を支払っていなかったなどとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。

労働基準監督署から昨年8月と11月に相次いで是正勧告を受けたのは、「ジェイエステティック」の東京・中央区と品川区にある2つの店舗です。

労働組合「エステユニオン」によると、労働時間の上限を決める36協定を結ばずに残業をさせていたほか、残業代の一部が未払いで、所定の休憩も取らせていなかったということです。

また、元店長らは、労働時間を実際よりも少なく申告するよう、会社から指示されていたと訴えました。

「退勤は客がいても、遅くとも午後8時半までに打刻するように言われて、労働時間の偽装を指示された」(品川区の店舗の元店長30代)

「休日出勤も、自分が働いている記録を残さないように、ゼネラルマネージャーから言われてるので、労働時間として計算されていなかった」(中央区の店舗の社員で休職中20代)

組合の計算では、1か月の残業が「過労死ライン」の80時間を超えた月もあり、一部の社員は、うつ病などの精神疾患を発症していて、労働災害の申請を検討しているということです。

運営会社の「ザ・フォウルビ」は、「未払賃金については真摯に対応していきます」「是正報告を行うなど、改善に努めています」とコメントしています。

このような報道がたくさんあります。これをみながらも、自分は注意していこうと、いつも思っています。でもどれだけ本気でみているか、改めて注意しようと思いました。