「保活がなければもう1人子ども」4割

おはようございます。6月になってから寒い日が続きましたが、今日は天気も良く暖かい日になっています。

子育て世代の男女の4割は保育施設を探す「保活」がなければ、もう1人子どもが欲しいと感じていることが、出産に関する民間団体の意識調査でわかりました。都市部を中心に保育施設不足は深刻で待機児童問題が起きており、負担の大きい保育施設探しが少子化の一因になっているようです。

調査は一般財団法人「1more Baby応援団」が4月、結婚14年以下の20~39歳の女性と20~49歳の男性を対象に実施しました。全都道府県の計42958人がインターネットを通じて答えました。

「保活がなければもう1人子どもを持ちたい」と答えた人は41.7%でした。子どもの人数別に分析すると、子どもが1人の人が58.7%と際だって多く、子どもがいない人は43.1%、2人以上が26.3%でした。同応援団は、保活が出産への大きな壁になっている、とみています。

この調査は複数年行われていますが、今年の調査でも、2人目の壁を実感すると答えた人の割合は高く、全体の75.0%でした。一方で、「子どもは2人以上が理想」と答える既婚者が79.6%と過去最高となり、2013年の調査開始以来、3年連続で増加していることが分かりました。

2人目の壁の存在を感じる、その主な要因は「経済的な理由」(86.5%)で、昨年と同傾向でした。就業状況別でみると、働く妻は、仕事上の理由が64.7%という高い数値で2位となり、産休の取得しやすさや職場復帰などへの影響を懸念している様子がうかがえました。

一方、専業主婦は、心理的な理由が46.8%と全体より高く、育児ストレスなどを、より感じていることが分かりました。

2人目の壁解消に向けて望むこととして、「出産・育児費用、教育関連費用における経済的なサポート」(81.9%)、「休職・復職の行いやすさなど仕事面でのサポート」(45.4%)、「自分や配偶者のワークライフバランスの改善(長時間労働の短縮など)」(44.0%)が上位に挙がりました。

やはり経済的な面がしっかりしていないと、厳しいということなのでしょう。子どもの教育にしても、多額の費用がかかります。