非正社員、初の4割

おはようございます。今日の天気は曇り、お日さまがなく寒い。明日は雨が降るそうです。秋深しです。

厚生労働省が11月4日に発表した2014年の「就業形態の多様化に関する総合実態調査」で、民間企業などで働くパートや派遣といった非正社員が労働者に占める割合が初めて4割に達しました。

高齢者が定年を迎えて正社員が減るなかで、人件費を抑えたい企業が非正社員で労働力を補っている実態が浮き彫りになりました。

昨年10月1日時点の状況について、全国の官公営を含む事業所約1万7千か所と、そこで働く労働者約5万3千人に尋ねました。具体的には、従業員5人以上の民間企業のほか、今回から公立の学校や病院なども加わりました。

労働者に占める非正社員の割合は40.0%で、民間のみの調査だった前回は38.7%でした。ただし出向社員を正社員以外、に位置付けているため、総務省労働力調査の非正規雇用の分類とはやや異なります。

年齢別に5歳刻みで集計すると、働き盛りの30~54歳のすべての層で、非正社員の比率が前回調査を上回り、45~54歳で35%を超えました。15~29歳はいずれも非正社員の比率が前回調査を下回りました。

非正社員を雇う理由(複数回答)として一番多く上がったのが賃金の節約で38.8%で、仕事の繁閑に対応などが続きました。また、パートや派遣で働く理由(複数回答)は、自分の都合のよい時間に働けるが37.9%で最多でした。正社員に変わりたいとの希望は5ポイント増え30.7%となりました。

多くの新聞やニュースで報道されていましたが、非正規の割合が高止まりしているようです。一方で、これを好都合ととらえて働く人もいるようです。若い方の非正規割合が減っているのはいいですが、正社員になりたい人がなれない現実もあるようです。


女性社長は全体の7.5%

おはようございます。今日は11月、今年もあと2か月を切りました。早いものですが、来年の目標を立てる時期となりました。これからオレも考えなければ・・

帝国データバンクは、2015年9月時点の企業概要ファイルから株式会社、有限会社の代表を務める社長のデータを抽出し、業種、都道府県、就任経緯、出身大学などを集計・分析しました。

調査結果として、全社長数に占める女性社長数の割合は7.51%で、13.3社に1社が女性社長であることが判明しました。業種別では、不動産業が16.24%でトップ、細分類でみると保育所が44.64%を占め、トップとなりました。

そのほか、化粧品小売や美容業なども上位にランクインし、女性が多い職場ゆえに高い女性比率となっています。女性社長の出身大学トップは日本大学で231人、女子大学のなかでは日本女子大学が178人でトップとなっています。

都道府県別で女性社長比率をみると、トップは、おとなりの青森県(10.19%)で唯一の10%超えとなりました。2位は沖縄県(9.87%)、3位は徳島県(9.81%)でした。

他方、女性社長比率で最下位だったのは岐阜県(4.95%)で、唯一の4%台となりました。次いで長野県(5.63%)、滋賀県(5.79%)と続いています。ちなみに岩手県は8.1%と全国19位で、ほぼ真ん中でした。

社長就任の経緯(各経緯の割合)をみると、女性社長は同族継承が51.04%と半数以上を占めトップ、自身で起業した創業者は34.64%で2位という結果でした。一方の男性社長は創業者が42.26%でトップ、以下、同族継承37.42%、内部昇格11.7%と続きました。

女性社長の同族継承を押し上げている背景には、平均寿命の差があります。7月30日に厚生労働省が発表した平成26年簡易生命表によると、女性の平均寿命は86.83年で、男性の80.50年と比較して6.33年女性の方が長く、そのため、夫が立ち上げた事業を妻が引き継ぐケースが多くなっています。

オレも頑張ろうという気になるデータでした。


1~9月の老人福祉・介護事業の倒産、57件

おはようございます。3連休、一関ではバルーンフェスタが開かれていますが、その会場が、家のすぐ近くです。今日は、家の真上をバルーンが優雅に飛んでいました。こちらとしては、浮かんでいる高さがあまりに低いので、バルーンの大きさを実感しましたが、ぶつからないかと、恐怖も実感しました。

東京商工リサーチが8日に調査結果を発表しました。それによると、介護報酬が今年4月から、9年ぶりに引き下げられたなか、2015年1~9月の老人福祉・介護事業の倒産は57件に達しました。9月時点ですでに前年の年間件数(54件)を上回り、介護保険法が施行された2000年以降では、過去最悪のペースで推移しています。介護職員の深刻な人手不足という難題を抱えながら、業界には厳しい淘汰の波が押し寄せています。

全体の企業倒産が低水準に抑制されるなか、2015年1~9月の老人福祉・介護事業(有料老人ホーム、通所・短期入所介護事業、訪問介護事業などを含む)の倒産は57件(前年同期比42.5%増、前年同期40件)に達し、著しい増加をみせています。

また、負債総額も50億9600万円(同11.6%増、同45億6400万円)と前年同期を上回っています。ただし、負債10億円以上の大型倒産がゼロ(前年同期ゼロ)だったのに対し、負債5千万円未満が38件(前年同期比58.3%増、全年同期24件)と増加し、小規模企業の倒産が多い結果となっています。

倒産の内訳をみると、施設系のデイサービスセンターを含む通所・短期入所介護事業が23件(前年同期比109.0%増、前年同期11件)と倍増で、増勢が目立ちます。また訪問介護事業も23件(同27.7%増、前年同期18件)と増加しています。

従業員数別でも5人未満が38件(前年同期比100.0%増、前年同期19件)と倍増し、小規模事業所の倒産が全体の7割(構成比66.6%)を占めました。また、2010年以降に設立した事業所が29件(構成比50.8%)と過半数を占め、設立から5年以内の新規事業者の倒産が目立ちます。このように小規模かつ新規事業者が倒産増加の中心となっていることがわかりました。

老人福祉・介護事業は高齢化社会の有望事業として期待され、将来性を見込んで新規参入が相次ぎました。しかし、ここにきて倒産が増加している背景には、介護事業への熱意はあっても、経営は全くの素人で経営能力に欠ける事業者が少なくないことが挙げられます。また、深刻な人手不足が人件費アップとして経営を圧迫しています。